2017年10月11日

鮮やかな男…読み始めです!

 表題が「鮮やかな男」城山三郎、短編読み始めです。他に「多忙といわれた男」、「ファンタスティックな男」、「ロールスロイスの男」、「非常口の男」、「百二十点の男」が収録されています。先日、古本屋で買った本です。「…男」面白そう
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花氷…読み終えです!

 「花氷(かひょう)」松本清張、読み終えです。不動産屋の粕谷為三…この男が面白い

 粕谷の特徴は、とにかく人を利用すること、他人を利用する術に長(た)けている男。その男の性格は陰険で利己的、ひとりで計画を練り、それは自分の胸にしまっていて利用する人間にはほんの一部しか打ち明けない…仲間であっても…男が大きなことを企み一攫千金を狙う。

 国会議員、選挙資金、土地、銀行、これに危険な男・粕谷が絡むと…実に面白いストーリーが出来上がります。どうする、どうなるの連続で面白かった。最後は…ドミノ倒しの様に崩れていったけど…いい、良かった。
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2017年09月29日

花氷…読み始めです!

 「花氷(かひょう)」松本清張、読み始めです。2009年の夏以来、2度目です。今日から読むぞー
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微笑の儀式…読み終えです!

 表題が「黒の様式」て掲載されているのは「歯止め」、「犯罪広告」、「微笑の儀式」の短編です。

 「微笑の儀式」読み終えです。鳥沢良一郎は元法医学教授。その日は、法隆寺から飛鳥地方を見て回ろうと電車で向かっている博士。鞄の中には常に専門の雑誌を欠かさず入れている。

 この日は、アメリカの犯罪学協会から出ている雑誌を読んでいた。1952年、ニューヨークの下町のアパートの一室で22歳の女性が急死…口もとには一種異様な微笑を湛えていました。

 法隆寺へ…金堂の釈迦三尊像の前へ、釈迦も脇待の二尊も、薬師如来も面貌はいずれも微笑し…その面相はアーケイツク・スマイル「古拙の微笑(こせつのびしょう)」と言われている。法隆寺へきて像を見ていると奇妙な気持ちになった博士、それは電車の中で読んでいた雑誌にあった一種異様な微笑を思い起こしたからである…。

 その場で博士に話しかけてきた男「どうです、この唇の笑いの表情がたまらないじゃありませんか」と、話し込む2人。

 秋になり…新聞を読んでいた博士は、ある展覧会の評に目がいきます。「新井大助の”微笑”は…彫刻の中では写実に徹している」と。この展覧会に行ってみたいと…もしかすると法隆寺で話しかけてきた男が作者ではないのか。展覧会場で作品の前に立った博士。展示された微笑は、石膏作品、人気を集めていました。作品を眺めていると博士の形を叩く男、あの法隆寺での男・新人彫刻家の新井大助でした。

 賞賛する博士。「…これはモデルをお使いになったんでしょうね、もちろん?」(博士)、「はあ、モデルといえばモデルですが…」と言い澱んだ新井大助。なぜか?、後でわかってきます。

 洗い助けが立ち去って再度作品に目を向けていると…違う男が博士の前へ現れます。その男は、この作品には奇妙な噂ががあると…「…あの彫刻は本当の人間の顔からそっくり取ったというんですがね」と。の大きさは、ちょうど、人間の実物大でございますね?」と男。「…デスマスクを取るみたいに…」(博士)。

 その男は、保険会社の調査員でした。この微笑像の顔とそっくりの女性が急死したと…。なぜか、微笑という言葉からか事件性があると感じたのか…興味を持った博士は、自分の腹の内で何度も検討を繰り返し、核心に迫っていきます。「モデルといえばモデルですが…」と言い澱んだ新井大助、売れてない新人彫刻作家がいきなりこの彫刻作品を造り上げたのか?。
 
 いや〜これも濃すぎる作品です、よくできてます。面白かった。
 
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犯罪広告…読み終えです!

 表題が「黒の様式」て掲載されているのは「歯止め」、「犯罪広告」、「微笑の儀式」の短編です。

 「犯罪広告」読み終えです。これはいきなり、角度を変えて入ってきました…引き込まれました。最初から、告発文が続きます。

 各家庭に配布された告発文には、20年前に実母を殺したのは、その夫のアイツだ。その夫は、女の財産目当てが第一…4度の結婚。その詳細が延々と綴られ時効を迎えても犯人告発を行ったのは、犯人とされる男を父と呼んだことがある男でした。

 告発文は2回各家庭に投じられた。私の母の死体は床下に埋められている…が、時効が迎えているので掘り返して骨だけでも私のもとに戻してほしいと訴え続ける男。噂が噂を呼び…町を動かし、警察が動き出さざるを得なくなります。 

 強気な犯人とされる男、したたかです。果たして、床を掘り返すことは実現するのか!?。埋まっているのか!?。

 この作品も最初から引き込まれました…濃すぎます。面白かった
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歯止め…読み終えです!

 表題が「黒の様式」て掲載されているのは「歯止め」、「犯罪広告」、「微笑の儀式」の短編です。

 「歯止め」読み終えです。衝撃の内容でした。

 大学受験を控えた息子を持つ夫婦。息子は、部屋に閉じこもり、反抗期。無断で外出、挨拶無し。息子のいない好きに部屋を覗くと、雑誌、切り抜き、無造作に折りたたまれた布団をめくると…臭いが。これは男の声が通過する性的悪癖にふけっているのだと悩む妻、これでは成績不振が続き、大学受験に落ちてしまう。

 妻には、姉が居たが結婚1年半で青酸カリで自殺を。なぜ、自殺したのか。

 ある時、結婚式で田舎へ帰った時…異様な男を目撃した妻。その男は、病的な性癖があった。その病的な性癖を止めたのは母親。添い寝をし、病的な衝動を沈めてやっていた…それで男の異常な行動はなくなったとの噂だそうだと夫は語った。

 それからある人物が受験を前にして同じように成績不振になり、それから立ち直ったという話を偶然にも息子の担任教師から聞いた。その人物とは、どうやら自殺した姉の夫のようである。まさか!?、姉の夫も…母親の添い寝によって…。夫婦2人の推察が始まります。姉の自殺は、自殺ではなかったのか…。同じような状況にある息子がいる。夫婦2人の推察力が面白い
 
 これは松本清張の力作、濃すぎる内容です。面白い
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2017年09月20日

黒の様式…読み始めです!

 古本屋で購入した「黒の様式」松本清張。読んでないと思って…帰って調べたら2009年に読んでました。二度目だ。

 表題が「黒の様式」て掲載されているのは「歯止め」、「犯罪広告」、「微笑の儀式」の短編です。読むぞー2回目
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黒革の手帖(上下巻)…読み終えです!

 「黒革の手帖(上下巻)」松本清張、読み終えです!。

 確か前回「黒革の手帖」読んだ時もドラマが始まる時、その時(2004年)は米倉涼子、今回(2017年)は武井咲。

 原作通りに忠実にドラマを作るとなると、書かれた時代を舞台に製作するとなると時代錯誤が生じたり時間と製作費が膨大になったり…で、作れないのは分かるけど…作ってほしい。やはり原作が面白い

 東林銀行千葉支店のベテラン預金係、原口元子(はらぐちもとこ)は、資産家が脱税の為に開設した架空名義の口座から7500万円を横領。銀行側が公に出来ないことを知っての横領。銀罪でバーを始めることを夢見て…このカネはその元手。架空名義と実際の顧客の氏名のリストを記した手帖が黒革の手帖。計画通りに銀座で「カルネ」というバーを始めた原口元子でした。

 黒革の手帖が大金を生んでいきます。生んでいくと同時に敵を生み出すことに。騙され、脅された銀行の支店長、次長、医者、学校の理事長などの敵が知らぬ間に原口元子を追い詰めていました…全てが元子への復讐のために。

 その復讐の手が…偶然にも原口元子の目の前に…この時医者はどうする…。原作の最後のシーンは、「おっ」です。あの後どうなったで…終わってます。

 松本清張の小説で面白いのは、人の描写です。今回は、こんなのがあります「橋田常雄という五十年配の、背の低い、肩の張った理事長だった。額が禿げ上がって広く、鼻が扁平で、口の大きな男だった」と。

 ドラマよりも原作の方が面白かった
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2017年08月22日

黒革の手帖(上下巻)…読み始めです!

 今日から「黒革の手帖」読み始めです。読むのは何度目か。前回はテレビドラマが始まったことがきっかけで読んでみようでしたが、今回もドラマが始まったぁー
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確証…読み終えです!

 「黒地の絵」松本清張、読み始めです。短編集です。表題は、「黒地の絵」。他に「二階」、「拐帯行」、「黒地の絵」、「装飾評伝」、「真贋の森」、「紙の牙」、「空白の意匠」、「草笛」、「確証」が収録されています。

 「確証」読み終えです。そこまでして…そこまでするかでしたね。

 大庭章二は、妻が浮気をしているのではと疑惑を持ち始めます。明るくて賑やか事が好きな妻、近所、会社の同僚などから好感を持たれていました。一方、夫の大庭章二は、社交性がなかった。浮気という疑惑をもったのは漠然としてそんな気がしたから。大庭章二に出張が多かったことも疑いを成長させました。

 なぜ、そんな疑惑を持った大庭章二ですね。いい奥さんです。髪の手入れ、シャツのボタンを掛けてくれて、靴下もはかせてくれ、ネクタイを締めることまで…料理は章二の事を考えて料理を習い作ってくれる妻ですよ

 浮気の相手は誰だろう?。考えてみると…同僚だ。あいつだ。どうして確証を得ようか、探偵をやとって…いや、自分の手で突き止めよう。

 そして、大庭章二が閃いたのは…これが驚く方法でした。そこまでして自分の身体を犠牲にしてまでやるかです。大庭章二の閃きには仰天でしたね。結末も驚きでした…面白い

 これで、短編集「黒地の絵」すべて読み終えました。あー面白かった。
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草笛…読み終えです!

「黒地の絵」松本清張、読み始めです。短編集です。表題は、「黒地の絵」。他に「二階」、「拐帯行」、「黒地の絵」、「装飾評伝」、「真贋の森」、「紙の牙」、「空白の意匠」、「草笛」、「確証」が収録されています。

 「草笛」読み終えです。ささやかな飲食店を営む家に生まれた周吉は17歳。店が繁昌し、客を2階を上げるように改造。そのため周吉は祖母と2人で近所の雑貨屋の2階に間借りをすることになります。その2階、廊下を隔てた6畳に引っ越してきた杉原冴子。なんとなく愉しい気分になった周吉、廊下ですれ違う時挨拶する程度だった。

 だんだんと分かってくる杉原冴子のこと、独身ではなく石板印刷屋の妻で、姑との折り合いが合わず家を出てきていたのです。

 同人雑誌を友人とやっていた周吉。それがきっかけとなり杉原冴子と口を利くようになり…初めて部屋を訪れることに。コーヒーを飲みに行き2人で歩くこと何度かありました。それ以上の進展はなし。その後冴子の部屋を訪れる客が多くなります…家に帰ってくるように説得に来ているよう。

 ある日、冴子が周吉に部屋に入ってと…入ると冴子は布団に仰向けに寝ていて、枕元に座ってくれと。「わたしね、この家に居るのがもう長くないかも分からないわ」と冴子。何かが起こると僕は想像。しかし、周吉は長くいることはできず急いで自分の部屋に帰ってしまいます…えぇー何も起こらずでした。淡い、青春です。

 部屋を出て帰って行った冴子。会いたくなった周吉。やっと出会えた周吉でしたが、冴子の最初の言葉は「何をしにきたの?」だった。この日のために買った鳥打帽も「そんな帽子、あんたには似合わないわよ」と冴子。弾んでいた気持ちが完全に崩された周吉。

 2人でいた近くを背の高い青年が草笛を鳴らしながら歩いていて…。周吉は後で想像します、あの時の草笛を鳴らしていた青年が冴子の夫ではなかったかと。

 あれから数十年。冴子からの手紙が近況が綴られて、お金を貸してくれないかとも…。周吉は返事もせず、金も貸すこともありませんでした。返事をして金を貸してしまうと、少年のころ周吉の胸の中にいた杉原冴子が汚い不幸な老婆になってしまうからだった。周吉は、何十年経っても17歳のままの心を持った大人になっていたんです。全てをあの17歳の時のまま保存しておきたかったんです。

 少年が年上の女性に憧れ、恋心に動きながら愉しさと切なさ…松本清張作品にもこんな作品があるんだ…です。
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2017年08月21日

空白の意匠…読み終えです!

 「黒地の絵」松本清張、読み始めです。短編集です。表題は、「黒地の絵」。他に「二階」、「拐帯行」、「黒地の絵」、「装飾評伝」、「真贋の森」、「紙の牙」、「空白の意匠」、「草笛」、「確証」が収録されています。

 「空白の意匠」読み終えです。地方の小新聞社Q新聞の経営は苦しい状況。その広告部長植木欣作の習慣は、朝起きていくつかの新聞を読んで確認することから始まる1日。

 自分の新聞記事の確認作業に入った…その中に新薬で急死の記事。そのには、某製薬会社から売り出された新薬名がハッキリと書かれていた。しかも、その記事の下に新薬の広告が掲載されています。次第に不安になってくる植木欣作。再度他社の記事を確認すると、新薬の商品名を掲載していたのは植木のQ社だけ…指が小さく震える植木。

 そこから広告主を含んだ、代理店との厳しい交渉が始まります。もし、製薬会社がQ社に広告を出さなくなると小新聞社だけに潰れてしまう。代理店へ出向き低頭姿勢を貫く植木。カギを握るのは代理店の課長、現在北海道へ出張中。

 やっと会うことが…厳しい交渉になるかと思いきや担当課長は笑顔…最高の接待を、常に笑顔の担当課長。よかった、安心しましたと植木達に安堵の色が…まだ結論らしきものは聞いていなかったが…。翌日、手土産付きで駅で見送る専務、植木たち。

 駅で、いままで笑顔だった担当課長が真剣な眼となり、専務の耳に口を寄せます。「…オミヤゲを持って帰らねばなりませんでな…」と、オミヤゲとは金と思ったんですが…違いました。ん〜あれもオミヤゲかぁーって思うと同時に「おぉーっ面白い」って感激です。
 
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紙の牙…読み終えです!

「黒地の絵」松本清張、読み始めです。短編集です。表題は、「黒地の絵」。他に「二階」、「拐帯行」、「黒地の絵」、「装飾評伝」、「真贋の森」、「紙の牙」、「空白の意匠」、「草笛」、「確証」が収録されています。

 「紙の牙」読み終えました。ゆすり・たかりといったたぐいの小新聞社。R市の市長、助役からすべての職員が恐れている市政新聞の4紙。金を出せは紙上で賞賛され、でなければあることないことが紙上に踊るといった具合…毎日役所を徘徊する新聞記者達、対象は全ての職員で活字の前には全くの抵抗力を無くしていました。

 役所勤めをする1人。厚生課長である菅沢啓太郎は、最悪の日を迎えた。妻のある身の菅沢温泉地で女と歩いている所を偶然にも新聞記者に目撃、話しかけられてしまったのです。

 役所に出るのが憂鬱となった菅沢。想像するだけでもいろんな新聞紙上に踊っているのが目に浮かぶ、役所、家庭の崩壊が…。だが、不思議と菅沢の机には寄りついてこない新聞記者。が、毎日のように役所にやってくる記者の姿に怯える菅沢でした。そして、とうとう菅沢の前に現れた記者。新規参入の業者から商品を購入してくれないか…と。

 断るわけにはいかない…紙上に踊る温泉地のこと…。商品購入を受け入れた菅沢課長。それだけでは満足しない新聞記者、次は理由を付けて金を要求してきました…毎月毎月。借金へ走る課長。追い詰められていきます…追い詰められた先は…「ん〜〜無念」。僕は、一発逆転、何かが起こる、起こしてくれと考えながら読み進んだんですが…結論はそうなったぁーでした。悪は、滅びずですか
 
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2017年08月18日

真贋の森…読み終えです!

「黒地の絵」松本清張、読み始めです。短編集です。表題は、「黒地の絵」。他に「二階」、「拐帯行」、「黒地の絵」、「装飾評伝」、「真贋の森」、「紙の牙」、「空白の意匠」、「草笛」、「確証」が収録されています。
「真贋の森」読み終えです。

 復讐、天国から自国へ…相手を今の地位からあっけなく引きずり落とそうとするこの計画…面白かった。成功したかどうかは、最後まで書かれていないので分かりませんが…きっと成功しただろう

 干した洗濯物が重そうに雨に打たれて…そんな六畳間一間のアパートに暮らす宅田伊作。詰まらない雑誌に美術記事を書き原稿料で暮らす日々50代半ばの男・宅田伊作。帝大文学部で日本古美術史を専攻、担当教授は本浦教授。が、実証的なアプローチを得意とし鑑定にも優れている津田教授に師事。

 そのことから宅田伊作は、本浦教授から目を付けられ一方的な嫌忌を受け、「宅田伊作を美術界から締め出し……俺の一生はこの人のために埋もれたといってもよい」と。

 しかし、作品を見る鑑識眼は一流の宅田伊作。鑑識眼のない二流の本浦教授。

 贋作を見抜けない本浦教授を今の地位から引きずり下ろすには…。いや〜展開が実に面白い。宅田伊作の繊細で隙もないその計画の進展状況がいい。
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2017年08月16日

装飾評伝…読み終えです!

「黒地の絵」松本清張、読み始めです。短編集です。表題は、「黒地の絵」。他に「二階」、「拐帯行」、「黒地の絵」、「装飾評伝」、「真贋の森」、「紙の牙」、「空白の意匠」、「草笛」、「確証」が収録されています。

「装飾評伝」読み終えです。目には見えない事実が天才画家に隠されていました。

 語り手である私という人物が…昭和初期の異端の画家、名和薛治(なわせつじ)の足跡を…放浪生活の末に崖から転落死を遂げてしまった天才画家の小説を書こうというところから始まります。しかし、生前友人の少なかった名和薛治と長く交友を持っていた人物・芦野信弘の死亡記事が新聞に…。芦野信弘も画家。名和の伝記の著者で、語り手である私は、名和の事をよく知っているであろう芦野から話を聞こうと計画していたんです、それがとん挫。が、芦野には遺族が居て、芦野が遺族に名和について書いた未発表の原稿を残してはいないか、何か話してはいないかと…再び書く意欲がわいてきます。

 遺族である芦野の娘を訪ねた私…どこか似ている、名和に。そこで意外な事実に出会うことになります。

 なぜ、名和の放浪生活が始まったのか…天才画家と長く交友関係にあった芦野信弘との人間関係が分かってきます。

 「ん〜〜」と唸りたくなるような小説でした…緻密だ
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2017年08月14日

黒地の絵…読み終えです!

「黒地の絵」松本清張、読み始めです。短編集です。表題は、「黒地の絵」。他に「二階」、「拐帯行」、「黒地の絵」、「装飾評伝」、「真贋の森」、「紙の牙」、「空白の意匠」、「草笛」、「確証」が収録されています。

 「黒地の絵」読み終えです。この恨み、絶対に晴らす、留吉の執念は深かった。

 1950年(昭和25年)7月。祇園祭を控えて何日も前から小倉には祗園太鼓の音が響いていました。そこから一里ほど離れた米軍のジョウノ・キャンプに岐阜から南下してきた黒人部隊が駐留していました。若者はバチを振るい小倉の街中に響き渡る太鼓の音、単調でもありリズミカルでもあり、鈍い音の打楽器音…それが黒人兵達にどんな刺激を与えたのか…。

 焼けるような陽が沈んだ夜…武装した黒人兵、総勢250人が集団脱走…黒人兵は数人の組となって街へと散っていった。民家に入っては略奪、暴行を繰り返した。炭坑事務員である前野留吉の家にも6人の黒人兵が押し入ってきます。酒と開放感に一時の自由を得た黒人兵は、妻の芳子を輪姦。力と恐怖の前にどうすることもできない留吉。黒人兵達は、体中に刺青を入れていて、それが留吉の目に焼き付いていました。

 世間体と妻の事を思って…この事を口外しなかった留吉。留吉にできることは…。

 朝鮮戦争が悪化、戦地から送られてくる夥しい死体…そのほとんどが黒人兵。小倉のキャンプ、死体処理で働いていた留吉。目的は……。留吉が妻のために出来ることは…。ある日、留吉の前にある黒人兵の死体…ナイフを持ってしゃがみこんでいる留吉。「皮膚の黒地のキャンパスには赤い線が描かれている」…あの黒人兵だ。

 小さな復讐かもしれませんが、留吉の執念は深かったです。
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2017年08月13日

拐帯行(かいたいこう)…読み終えです!

 「黒地の絵」松本清張、読み始めです。短編集です。表題は、「黒地の絵」。他に「二階」、「拐帯行」、「黒地の絵」、「装飾評伝」、「真贋の森」、「紙の牙」、「空白の意匠」、「草笛」、「確証」が収録されています。

 「拐帯行」読み終えです。拐帯とは、預かった金、物を持ち逃げすること。

 会社の金をごまかし持ち逃げを企てた森村隆志。実行日は、土曜日…発覚するであろう月曜日までには時間がある。その間に久美子と九州への逃避行。隆志と久美子、2人の乾燥した境遇の相似が愛を受け入れた。

 手に入れた大金、旅先で贅沢な遊びをして…そして死を求めての2人旅でした。九州へと向かう列車の中で斜め向こうの席に座った紳士と妻らしき女性。幸せそうに見える2人…この2人に出会ったことによって隆志の心は少しだけ変化が現れます。罪と心中…果たしてそれでいいのか!?。列車で出会った紳士と妻らしき女性の知られざる正体が…。

 拐帯行、良かった
 
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2017年08月01日

二階…読み終えです!

「黒地の絵」松本清張、読み始めです。短編集です。表題は、「黒地の絵」。他に「二階」、「拐帯行」、「黒地の絵」、「装飾評伝」、「真贋の森」、「紙の牙」、「空白の意匠」、「草笛」、「確証」が収録されています。

「二階」読み終えです。この妻の心理状況が…面白い。あと、この結果には驚きました

 療養所に2年近く入院している竹沢英二ですが病状は一向に回復に向かいません。2年近く療養所にいると気が滅入って仕方ないと…家で療養することを強く望む英二。家は、印刷業を業としている。そのため、機械の騒音、紙埃が二階へと上がってくるし病院の方が設備も整って安心だと妻が説得しますが…家で療養することに。

 付添看護婦を付けることにした夫婦…24時間。家の二階へ戻って来た夫は、目を細めて喜びます。看護婦が家を訪れて二階で寝ている英二と視線を交わした瞬間…何かが二人の間に起こりました。昔の知り合い?、普通の知り合いだったら…驚き、懐かしく挨拶ぐらいはするはずなのに…他人を装う二人です。

 二階には、付添看護婦と夫、襖の向こうに二人だけの空間が生まれます。妻は一階で仕事。最初の頃は、用事で二階へ上がることに”苦”は無かった妻だったんですが、徐々に二階へ上がることへの気遣い、抵抗が妻の心を揺さぶりだします。二階へ上がるにもきしむ音をわざと立てて上がるようになった妻。

 夜の二階は、夫、妻と看護婦が一緒に寝ます。妻の心理状態、夫の心の変化、愛嬌のある目をし、行儀のいい看護婦。そして、ある日……突然それはやってきました。それにどう対応するのか、妻の行動は最後まで妻でしたね。面白かった
 
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2017年07月19日

黒地の絵…読み始めです!

 「黒地の絵」松本清張、読み始めです。短編集です。表題は、「黒地の絵」。他に「二階」、「拐帯行」、「黒地の絵」、「装飾評伝」、「真贋の森」、「紙の牙」、「空白の意匠」、「草笛」、「確証」が収録されています。読むぞー
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蒼氓(そうぼう)…読み終えです!

 蒼氓(そうぼう)石川達三、読み終えです。蒼氓、僕が持っている漢和辞典には「もろもろの民、すべての人民」と書かれています。

 神戸港に集まった953人。様々民、様々な事情を持ったもろもろの民。全てを処分し日本を仕方なく見切りブラジルの大地へ夢を持って移民船・らぷらた丸へ乗り込んだ…ブラジルまでの航海45日。移民船に乗り込む数日前、航海の45日間、ブラジルに到着してからのいく日かの…ブラジル移民の物語です。

 石川達三自身1930年(昭和5年)に移民の監督者として船でブラジルに渡っているそうだから、これをもとに書かれた小説かな?。蒼氓の第1部は1935年4月に発表されています。

 そのため全てにリアリティがあって現実味を帯びた物語…面白く読ませていただきました。日本をあきらめてブラジルへ、最初は希望と夢を抱き、そしてブラジルの現実を知ることになり、夢が夢で…1年経ったら日本へ帰るという夢、それが…しかし、ブラジルが近くなり、ブラジル大地に降りたって…心の変化が移民達に現れてきます…希望が希望ではなくなり、そして再び希望の地へと変わっていく。
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